2013/05/02

hubsan X4





元はアメリカだかどこかのメーカーがhubsan X4という名前で販売している製品だが、これを日本の童友社がスパイダーという名前で販売している。

私が買ったときはAmazonで5,600円くらいだった気がする。






実はかなり小さい。まさに手のひらサイズだ。
先に言ってしまうが、これがちゃんと飛ぶのだと言うから技術というのは凄い。
最近になってこういうのが増えてきたのは、ラジコン全体で言えば

  • リチウムポリマーによって、高出力で小型なバッテリーで実現できたこと。
  • モータの性能もよくなったこと

が上げられる。
このクアドロコプターで言えば、

  • 電子部品の小型化・性能向上

が上げられる。



こいつには(通称)6軸ジャイロセンサ、正確には3軸ジャイロと3軸加速度センサが載っているお陰で素人でも簡単に飛ばせる。

簡単に言えば、片足立ちをしているときにどうやってバランスを取っているかということだ。

目を閉じてやるときの方が普通の人は難しい。目で水平を見ているからだ。目を閉じると体の動きから姿勢の崩れを感じて直そうとするが、繰り返すうちに元の姿勢が分からなくなり、どこまで直せばよいのか分からず結果としてバランスを崩してしまう。
目を開けていれば、水平(元の姿勢の位置)が分かるので戻しすぎることもないので、比較的簡単だ。

3軸加速度センサはこの時の目のような役割で、3軸ジャイロは体の感覚だと考えると近い。こいつは安い機械なので目があるわけもなく、水平は重力方向が基準となる。

話は逸れたが、電源オン(バッテリと本体のコネクタを繋ぐか・繋がないかがON/OFF)の時は目が光ってかわいい。どことなくカエルを連想させる。

  



前後左右があるので、プロペラが色分けされているとは言えとっさの時は”光もの”が合った方が目立って分かりやすい。


 童友社が販売するものは、左がスロットル/ラダーで右がエレベータ/エルロンである。ヘリみたいなこういう飛行機もこういう呼び方をするのかは知らないが、少なくとも航空機型のラジコンではこうである。言い換えると、左がプロペラの出力/水平旋回、右が頭上げ下げ/左下がり右下がりの操作だ。

ちなみに、日本の飛行機ラジコンでは右がスロットル/ラダーで左がエレベータ/エルロンなので、ラジコンを趣味にしていた人にとっては操作が逆だが、素人には関係ない。

 
 コントローラの電池はかなり持つ気がする。童友社が販売していることの最大のメリットは技適を取得していることであり、日本国内で電波法に触れることなく遊べることである。


本体のバッテリーはUSB充電である。ちなみにこのリチウムポリマー電池は乾電池のようにホイホイと捨てられないので、捨てる前に必ずググって欲しい。充電時間は公称20分で8分飛行なので、かなりサクサク飛ばせる。

動画撮影は面倒なので画像を載せる。ちゃんと宙に浮いている。


素人でも飛ばしやすいようにコントローラの操作に対して、反応が鈍くしてあるが説明書にしたがってExpertモードにすると素早くなる。難点はExpertモードでのみ有効になる自動宙返りが素早く思いっきり操舵するといつでも発動されることだ。

壁を回避しようと急に操舵してしまうと・・・ひっくり返って地面に叩きつけられてしまう。
本体はプラスチックなので(お察しください)。3m以上の高さで飛ばしていれば助かる可能性もあるが、そんな天井の高い素晴らしいお家に住んでいる人は多くは無いだろう。

安いしGWに暇な時間に飛ばせばすぐに楽しく飛ばせるようになるくらい簡単なので、飛ぶラジコンに憧れている人は買ってみるといいと思う。

2013/03/28

b-mobile 3G・4G SIMカードに力を借りる


PC用のインターネット回線が無くても、スマホでそこそこのことは出来るし八方ふさがりというわけではない。しかしながら、いろいろ調べ物をしたりするのはPCの方がやっぱり便利だ。

メインのAndroid端末のバッテリーは残しておきたいし、そうなるとサブ機になっているSO-01Bを利用するのがいいだろう。


繋ぎの利用なのでこれで十分。ドコモ端末ならば利用しない手はない。
開通手続きも簡単で指定のところに電話をかけ、SIMカードがついているカードの裏面にある番号を入力して、5分ぐらい待てばもう使える。

アプリはEasy T●therの有料版を使った。通信速度も測ってみた。


夜間に速度が落ちるなどの声もあるようだが、私は感じなかった。これは夜に計測したし。ぎりぎりISDNを体験した人間だが、あの時代を彷彿とさせる。最近はWebサイトがリッチなのばかりだからこの速度で、あの時代を感じられる。

Google Mapはスマホのを使った方が快適なレベル。PDFのリンクなど開こうものなら・・・
それでも、検索するのはそこそこできる。SugarSyncとかOneNoteの同期もできるのでPCで調べて、メモを作ってスマホでそれを見るということはできた。

動画は見ないようにして、夕方から日付変わるくらいまで調べ物をしたりSNSをしていて1日60MBくらいといったところだろうか。

ちなみにメイン回線のdocomo SIMだと、
測定ミスなのか上りが残念だが、体感的に困る場面は少ない気がするから大丈夫。

通信だけできて充電のON/OFFができるUSBケーブルがあったらいいなーとちょっと思った。

b-mobileのSIM自体は4G対応なので、端末がLTE対応だともっと快適だが使える”枠”は限られているからFOMAハイスピードで遅い方が節約する気になる(負け惜しみ)

2013/02/17

Zero Dark Thirty


ビンラディン殺害までをCIAの1人の分析官を主人公にして描いた映画「ゼロ・ダーク・サーティ」.
軍事用語でのAM0:30を表すゼロ・ダーク・サーティ.


映画化されるという話を聞いてから楽しみにしていた.あのハート・ロッカーの監督だということも.

Navy SEALs もそんな映画の一つで運良く観ることが出来たものの全国上映ではなかったのは残念だった.しかし,ゼロ・ダーク・サーティは全国で上映されるときいて安心した.

上映時間が157分と長い.逆に言えば映画で描かれている9.11からでも約10年,実際にはCIAは9.11以前から目をつけていたから ,その戦いは長い.
フィクションではない10年を157分に納めたと考えれば長すぎるとは言えないだろう.実際,映画ではすっとばしていると感じるシーンがある.そのような構成なのだと割り切るしかない.

映画自体はドキュメンタリーに近い .それもCIA分析官で主人公であるマヤが中心である.アクション映画のように主人公が銃を持って戦うシーンなどないし,映画全体を通しても普通の映画のようにワクワクする盛り上がりもない.CIA分析官,それ以上でもそれ以下でもない.

ゼロ・ダーク・サーティでは実際のビンラディン殺害作戦も描かれておりそこも注目ポイントだ.
現在も謎に包まれているステルスブラックホークは”それらしい”姿に仕上げてあるらしい.確かに”それらしい”し現実的だ.

家屋に入るまで時間がかかる.実際にはヘリの墜落によりプランが変更され,突入経路も変わったのだがその当たりの説明は全くないので,手間のかかり具合に飽きてしまう人もいるかもしれない.BGMなどないし,ただ淡々と任務が遂行されるのを眺めるのだ.
実際に激しい銃撃戦はなかったから,映画でもそのように描かれている.

ミリオタにとっては使用機材やその動き方など気になるところは多々あり,私もこれが目当てだなんて言えない.


ハート・ロッカーよりも単調だと感じた.しかし,それが現実でもある.
好みが分かれるところだ.

確かナショナルジオグラフィックがビンラディン追跡劇をまとめている. それを観てからの方がよいかもしれない.マヤ中心に描かれていることが,逆に情報不足にもなっている.どのような背景があるかは知っておいた方が展開が分かりやすい.
映画でよくある上層部の意志決定シーンがあるわけでもない.あくまでマヤが知りうることしか分からないのだ.やっていいのかやってはだめなのか,それだけだ.



映画で描かれていることが,全てが真実というわけではないし一部大人の事情で弄ってある部分もある.マヤがどうであったのか,そこに着眼点をおけば大きな問題ではないしそういう映画なのだ.

最後,どのように描かれて終わるのかはぜひ観て欲しい.その時感じるものが,この映画の魅力であり価値に違いない.面白い映画ではなかったが,私は面白かったと言える.そう,いい映画だった.