2011/04/23

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の電力異常について(追記)

本日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)からプレスリリースが出された。


陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の電力異常について - JAXA プレスリリース 




急な発生電力(太陽電池パドルによる発電量)の低下により、衛星が軽負荷モードに移行したことが確認されたというものである。

 
もちろんだいちの運用終了が確定したわけではないが、電源系の故障は人工衛星にとって致命的である。





大型の地球観測衛星としては地球観測プラットフォーム技術衛星 ADEOS(みどり)、環境観測技術衛星 ADEOS-Ⅱ(みどり2)、そしてALOS(だいち) と続いている。みどりは太陽電池パドル(PDL)の断裂、みどり2は電源周りの故障により1周年を迎えることなく機能喪失となってしまった。



後継機は水循環変動観測衛星 GCOM-Wと気候変動観測衛星 GCOM-Cということになるのだろうか。こちらは小さめな衛星だ。小さめと言っても2tの衛星であり、4t級のみどりやだいちと比べてという意味だ。


まだ、運用終了が決定したわけではないし、PFMをお目にかかれた衛星としてだいちには思い入れもある。

どうこう言うのはまだ早いんじゃないかと思う気持ちもある。




東日本大震災で情報収集衛星(IGS)と違い、誰もが見られる被災状況を提供してくれていただいちの存在は大きいものがある。

設計寿命は超えたとはいえ、頑張って欲しいものだ。



【追記】
プレスリリース以外にも情報が出てきたので載せてみる

地球観測衛星「だいち」に電力異常が発生 - アストロ・アーツ

地球観測衛星「だいち」に電力異常、制御不能に - sorae.jp

どちらも復旧は難しいとの見方を伝えている。

直近の(いつだったか忘れた)宇宙開発委員会で、本件についての報告が行なわれるとのこと。















2011/04/16

6 April



















桜には緑色の葉が見え始めた。

本人にはここに書いても伝わらないだろうけれど、言う機会もないから書いておこう。

お疲れ様って。

2011/04/15

JAXA機関誌「JAXA's」の配送サービス

宇宙航空研究開発機構(JAXA、読み:ジャクサ)が隔月で発行している機関誌『JAXA's』がある。



JAXAの施設や一部科学館などで配布されているものの、サイト上での閲覧用と印刷用それぞれに最適化されたPDFでの発行が主だった。




少し前から始まるという話は聞いていたが、『JAXA's』の配送サービスが始まった。
『JAXA's』自体は無料だが、配送は有料だ。


6号分で1,800円と1部あたり200円で、日本の宇宙開発の現場の情報が満載の冊子が手に入ると思えば高くはないだろう。



宇宙好きの人は既に知っているだろうし、配布されているところに貰いに行っている方もいらっしゃるはずだ。
お手頃な価格で配送されてくる。だからこそ、はやぶさで興味を持ったという方にも読んで欲しい。



どれくらいの人がこの記事やまたは他のところで、配送サービスを知ってくれるかはわからないが日本の宇宙開発への理解、興味を持つきっかけになればなと思う。

JAXA機関誌「JAXA's」配送サービス申し込みページ

PDF版はこちらから