陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の電力異常について - JAXA プレスリリース
急な発生電力(太陽電池パドルによる発電量)の低下により、衛星が軽負荷モードに移行したことが確認されたというものである。
もちろんだいちの運用終了が確定したわけではないが、電源系の故障は人工衛星にとって致命的である。
大型の地球観測衛星としては地球観測プラットフォーム技術衛星 ADEOS(みどり)、環境観測技術衛星 ADEOS-Ⅱ(みどり2)、そしてALOS(だいち) と続いている。みどりは太陽電池パドル(PDL)の断裂、みどり2は電源周りの故障により1周年を迎えることなく機能喪失となってしまった。
後継機は水循環変動観測衛星 GCOM-Wと気候変動観測衛星 GCOM-Cということになるのだろうか。こちらは小さめな衛星だ。小さめと言っても2tの衛星であり、4t級のみどりやだいちと比べてという意味だ。
まだ、運用終了が決定したわけではないし、PFMをお目にかかれた衛星としてだいちには思い入れもある。
どうこう言うのはまだ早いんじゃないかと思う気持ちもある。
東日本大震災で情報収集衛星(IGS)と違い、誰もが見られる被災状況を提供してくれていただいちの存在は大きいものがある。
設計寿命は超えたとはいえ、頑張って欲しいものだ。
【追記】
プレスリリース以外にも情報が出てきたので載せてみる
地球観測衛星「だいち」に電力異常が発生 - アストロ・アーツ
地球観測衛星「だいち」に電力異常、制御不能に - sorae.jp
どちらも復旧は難しいとの見方を伝えている。
直近の(いつだったか忘れた)宇宙開発委員会で、本件についての報告が行なわれるとのこと。
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