2011/03/01

カンニングという敵

世間を騒がせている、京都大学入学試験におけるカンニング

まだ、具体的な手口も実行者も分ってはいないがそのうち分かるだろう



カンニング防止対策の強化が必要だ!という流れがあるように思える

果たしてそれはどうなのだろうか。
結論から言えば、現状レベルにとどめるべきであると思う。

やるとしても開封が分かる袋を配布し、試験中はそれに入れてカバンなりに入れておいて最後に解答の回収とともに未開封を確認して終わりという形だ

エコ()という観点では好ましくないがこういうのは指摘されないから大丈夫




朝、テレビで中国のハイテクを駆使したカンニング事情が紹介されていたがあれは規制が強化された結果でもある。

これほどまでに携帯電話が普及している今、会場内に持ち込み禁止というのは現実的ではない。預かりの手間や設備を考えれば非効率的だ。

多少極端な例だが、麻薬の密輸について見てみる。
麻薬の密輸を防ぐために、例えば空港では麻薬探知犬などによる検査が行なわれている。
しかし、一般利用者には大して不便は掛けていない。

入試でカンニング防止のために電子機器や携帯電話の持ち込みを禁止したとしよう。
一部のあるかもしれないもしもに備えて、多くの人が大きな不便を被ることになる。

これで防げるならまだしもより高度なカンニング方法は現段階でも思いつく。
ある1つの手段を防いだに過ぎない。

更に、より高度化することで発見がより困難となり、イタチごっこである。
これは“スマート”ではない。


イタチごっこがいけないというのではない。大勢を巻き込んでまでイタチごっこを行ない防ぐほどのものなのかということである。
世の中不正の廃絶などはできない。つまりはトータルでどうかというのを見ていくしかない。

馬鹿がカンニングで受かっても、あとで苦労するだろうしもし苦労せずにきちんとこなせれば1つの有用な人材が増えたことになる。


どこに妥協点を見いだすのか。それこそが世の中のいろいろなものが上手くいっている理由だと思う。製品でも、クオリティーとコストの妥協点の結果だ。


カンニング対策と入試。
スマートフォンでも今のところ思ったことが入力できるなんてことはない。

意志に応じて入力できるとか、東大が開発したような空中で手を動かすと入力できるとかそういう新しい入力デバイスや方法が普及してきたら、またそのときはそのとき。


現段階では、携帯電話の電源を切るとかカバンの中に入れるで十分だ、そう思う。

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